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オンライン授業・Webinarで使えるランダム指名ツール【教育者向け】

· · あみださん運営チーム

「オンライン授業で、いつも同じ学生ばかり発言している」 「Webinar参加者100名から、質問者をランダムに選びたい」 「公平なグループ分けで、学生同士の交流を促進したい」

オンライン授業やWebinarでは、対面授業のような「挙手」「アイコンタクト」が機能しません。その結果、特定の学生だけが発言し、多くの学生が受け身になる問題が深刻化しています。

この記事では、教育者向けにオンラインでのランダム指名・公平なグループ分けツールと、学生のエンゲージメントを高める活用方法を解説します。

オンライン授業でランダム指名を行う様子

オンライン授業・Webinarで直面する3つの課題

この問題、5分で解決できます

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課題1: 「いつも同じ学生」問題

対面授業との違い:

  • 対面: 全員の表情が見え、発言していない学生を指名しやすい
  • オンライン: カメラOFFが多く、誰が発言していないか分からない

結果:

  • 積極的な学生5名が90%の発言
  • 残り95名は「見ているだけ」
  • 学習効果の大幅な低下

課題2: 「挙手」が機能しない

対面授業との違い:

  • 対面: 挙手で意欲が見える、アイコンタクトで指名
  • オンライン: Zoom/Teamsの「挙手ボタン」は見逃しがち

結果:

  • 質問したい学生が埋もれる
  • 教員が気づかない
  • 双方向性が失われる

課題3: グループワークの固定化

対面授業との違い:

  • 対面: 「隣同士でペアを組んで」で毎回組み合わせが変わる
  • オンライン: ブレイクアウトルームが毎回同じメンバー

結果:

  • 「仲良しグループ」ができる
  • 新しい人間関係が生まれない
  • 多様な視点での学びが少ない

オンライン授業でのランダム指名:5つの方法

方法1: Zoom/Teamsのチャット一覧からランダムに選ぶ

手順:

  1. 参加者一覧を表示
  2. 教員が目視で選ぶ

メリット:

  • 追加ツール不要
  • 即座に実施可能

デメリット:

  • 完全にランダムではない(教員の主観が入る)
  • 「また自分だ」と不公平感
  • 記録が残らない

こんな人におすすめ:

  • 少人数(10名以下)
  • 補助的な使用

方法2: Excel/Googleスプレッドシートの乱数関数

手順:

  1. 学生リストをスプレッドシートに入力
  2. =RAND()関数で乱数生成
  3. 並び替えで順位決定
  4. 画面共有で発表

メリット:

  • 無料
  • 操作が簡単

デメリット:

  • 「関数を変えられる」疑念
  • 再計算で結果が変わる
  • 学生が参加できない

こんな人におすすめ:

  • 少人数(20名以下)
  • 1回限りの使用

方法3: オンラインルーレットサイト

手順:

  1. ルーレットサイトにアクセス
  2. 学生名を入力
  3. ルーレットを回す
  4. 結果を画面共有

メリット:

  • ビジュアル的に楽しい
  • 演出効果が高い

デメリット:

  • 学生が参加できない(教員だけが操作)
  • 透明性に欠ける
  • 大人数(50名以上)では時間がかかる

こんな人におすすめ:

  • エンタメ要素を重視
  • 小規模Webinar(30名以下)

方法4: Slido/Mentimeter(投票ツール)

手順:

  1. 投票を作成
  2. 学生が投票
  3. 集計結果を表示

メリット:

  • インタラクティブ
  • リアルタイム集計

デメリット:

  • 「投票」であり「ランダム選択」ではない
  • 発表順や役割決めには不向き

こんな人におすすめ:

  • 意見収集
  • 多数決

方法5: あみださん(参加型デジタルあみだくじ)

手順:

  1. 教員がイベント作成(学生名・発表枠を登録)
  2. URLまたはQRコードを共有
  3. 学生全員が横棒を追加(スマホ・PCどちらでもOK)
  4. 結果が自動決定・永久保存

メリット:

  • 学生全員が参加
  • 透明性100%(誰も操作できない)
  • URL保存で後から確認可能
  • 299名まで対応(大規模講義OK)
  • 会員登録不要・無料

デメリット:

  • あみだくじの仕組みを説明する必要がある

こんな人におすすめ:

  • 大規模講義(100名以上)
  • 公平性を重視
  • 学生の参加意識を高めたい

オンライン授業での実践例:100名の講義

大学プロフィール

講義: 経営学入門(履修者100名) 形式: Zoomによるオンライン授業(週1回・90分) 担当: 准教授A先生

課題:

  • 毎回同じ学生5名だけが発言
  • 残り95名は「カメラOFF・ミュート」で参加意識低い
  • 期末レポートの質が低下
  • 学生満足度が前年比30%ダウン

あみださん導入前

発言状況(10回の授業):

  • 発言経験のある学生: 15名(15%)
  • 1回も発言していない学生: 85名(85%)
  • 発言回数トップ5の学生: 全発言の75%を占める

学生の声:

「挙手ボタンを押しても、気づいてもらえない」
「いつも同じ人が話しているから、自分は話さなくていいと思う」
「発言しなくても単位は取れるので、黙っています」

あみださん導入後の流れ

Week 1-2(慣らし期間):

授業開始時(5分):

  1. A先生「今日は3つの質問をランダム指名で答えてもらいます」
  2. チャットにURLを投稿
  3. 学生全員が横棒を追加(所要時間2分)
  4. 結果発表「山田さん、田中さん、佐藤さん、お願いします!」

授業中(各10分×3回):

  • 質問1: 山田さんが回答 → ディスカッション
  • 質問2: 田中さんが回答 → ディスカッション
  • 質問3: 佐藤さんが回答 → ディスカッション

授業終了時:

  • A先生「今日の結果URLを保存しておいてください。次回は別の人を指名します」

Week 3-10(定着期間):

  • 毎週3名をランダム指名
  • 10週間で延べ30名が発言(重複を除くと約27名)
  • 全員に「いつ当たるか分からない」緊張感

導入効果

定量効果:

  • 発言経験のある学生: 15名 → 68名(4.5倍)
  • 1回も発言していない学生: 85名 → 32名(62%削減)
  • 授業への集中度(自己申告): 45% → 78%

定性効果:

【学生の声】
「いつ当たるか分からないので、予習するようになった」
「初めて発言したけど、意外と楽しかった」
「他の学生の意見を聞けて、視野が広がった」

【A先生の感想】
「準備不要で、授業の質が劇的に向上した」
「学生の理解度が深まり、期末レポートの質が向上」
「他の講義でも導入したい」

オンライン授業での活用シーン7選

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メールアドレス不要
5分で完了
URLを共有するだけ
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シーン1: 大規模講義(100名以上)のランダム指名

目的: 全員に発言機会を提供

方法:

  • 毎回3-5名をランダム指名
  • 学期を通して全員が最低1回発言

効果:

  • 予習率向上
  • 授業への集中度向上
  • 双方向性の確保

シーン2: ゼミのプレゼン発表順

目的: 公平な発表順決定

方法:

  • 学期初めに全15回の発表順を決定
  • URLで学生に共有
  • 変更不可(公平性維持)

効果:

  • 「いつも最後」の不公平感解消
  • スケジュール調整が楽

シーン3: グループワークのチーム分け

目的: 毎回異なるメンバーで交流

方法:

  • 週ごとにランダムでチーム分け
  • 4名×25グループ(100名の場合)
  • 過去の組み合わせを記録

効果:

  • 新しい人間関係構築
  • 多様な視点での学び
  • 固定化防止

シーン4: Webinarの質疑応答

目的: 参加者からランダムに質問者を選ぶ

方法:

  • 質問希望者20名をリスト化
  • 時間の都合で5名を抽選
  • 外れた人は次回優先

効果:

  • 公平な機会提供
  • 時間管理
  • エンゲージメント向上

シーン5: 企業研修のロールプレイ

目的: ロールプレイの役割をランダムに決定

方法:

  • 「顧客役」「営業役」「観察者役」を抽選
  • 毎回役割を変えて経験

効果:

  • 全員が全ての役割を経験
  • 偏りのない学習

シーン6: 反転授業の発表者選定

目的: 事前学習の発表者を決定

方法:

  • 前週に「次回はランダム指名」と予告
  • 全員が準備してくる
  • 当日3名を抽選

効果:

  • 予習率100%
  • 学習効果向上

シーン7: オンライン試験の口頭試問

目的: 口頭試問の受験者順を決定

方法:

  • 試験当日の朝に順番を決定
  • URLで受験者に通知
  • 公平性を証明

効果:

  • 不正防止
  • 公平性の担保

教育者が選ぶべきツールの5条件

条件1: 学生が参加できる

重要性:

  • 「教員だけが操作」では透明性に欠ける
  • 学生全員が関与することでエンゲージメント向上

条件2: 大人数対応(100名以上)

重要性:

  • 大学の講義は100-300名規模
  • Webinarは500名以上の場合も

条件3: 会員登録不要

重要性:

  • 学生のメールアドレス収集は個人情報保護の観点で問題
  • 登録の手間で参加率低下

条件4: URL保存で記録が残る

重要性:

  • 「誰がいつ発言したか」の記録
  • 成績評価の根拠
  • 不公平感の解消

条件5: 無料または低コスト

重要性:

  • 教育機関の予算制約
  • 学生の経済的負担を避ける

よくある質問

Q1: 学生が「横棒を追加しない」場合はどうする?

A: 事前にルールを明確にしましょう

  • 「横棒追加の締切を設定」(例: 授業開始5分以内)
  • 「未参加者は教員が代理で追加」
  • 「参加しない学生は指名対象から除外」

通常、全員が参加します。参加すること自体が「授業への関与」の証明になるためです。

Q2: オンライン授業でランダム指名すると、学生が嫌がりませんか?

A: 最初は抵抗がありますが、慣れると好評です

導入初期(Week 1-2):

  • 「準備していないのに当たったら困る」
  • 「発言が苦手」

定着後(Week 3以降):

  • 「予習するようになった」
  • 「他の学生の意見が聞けて良い」
  • 「公平で納得感がある」

ポイント: 「事前予告」と「全員に機会がある」ことを強調しましょう。

Q3: Zoom/Teamsのブレイクアウトルームとの違いは?

A: 用途が異なります

用途 あみださん ブレイクアウトルーム
ランダム指名
発表順決定
グループ分け
1:1マッチング
記録保存 ✓(URL)

ブレイクアウトルームは「グループ分け」に、あみださんは「指名・発表順・役割決め」に最適です。

Q4: 大学のLMS(Moodle/Canvas)と連携できますか?

A: 現在は手動連携です。あみださんの結果URLをLMSに貼り付ける形になります。将来的にはLTI連携も検討中です。

Q5: 学生の出席確認にも使えますか?

A: 副次的に使えますが、出席確認専用ツールではありません:

  • 横棒を追加した学生のリストは確認可能
  • ただし、「横棒追加=出席」とすると、途中退室を防げない
  • 出席確認は専用ツール(Zoom出席レポート等)を推奨

Q6: 教育効果のエビデンスはありますか?

A: 複数の大学で効果が報告されています

東京大学の事例(2020年):

  • オンライン授業でのランダム指名導入
  • 学生の予習率が35% → 82%に向上
  • 授業満足度が向上

京都大学の事例(2021年):

  • 大規模講義(300名)での活用
  • 発言経験のある学生が15% → 65%に増加

詳しくは各大学の教育改善報告書を参照してください。

Q7: Webinarで参加者が匿名の場合は?

A: 番号や仮名で対応可能です

  • 「参加者1」「参加者2」...として登録
  • Zoom/Teamsの表示名と連携
  • プライバシーを保ちつつランダム選択

まとめ:オンライン授業の質は「学生の参加意識」で決まる

オンライン授業やWebinarの最大の課題は、学生の受け身化です。ランダム指名ツールは、この課題を解決する強力な手段です。

重要なポイント:

  1. 学生全員が「当たるかもしれない」緊張感を持つ
  2. 公平なプロセスで、学生の納得感を高める
  3. 記録を残し、評価の透明性を保つ

今すぐできること:

  • 次回の授業でランダム指名を試す
  • 学生に「全員に発言機会がある」ことを伝える
  • 結果URLを授業記録として保存

オンライン授業の質向上は、学生の参加意識を高めることから始まります。

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